「やっぱり気になるなぁ、先生の願い事」
「司くんが教えてくれたら、教えてもいいよ」
「ほんとか?」
「うん」
「うー、でも、話すと叶わなくなっちまうんだよなぁ」
「じゃあ、お互い秘密ってことでいいんじゃない?」

私の言葉に司くんはうんうん頭を抱えると

「でもやっぱり気になるし…………。よし、話すよ」

決心したように顔をあげた。





Θ 流星にまたがって Θ





「おいらは、先生の願いが叶いますようにって願ったんだ」

にっこりと笑って告げるその言葉に、

「…………嘘」

と、思わず言葉が零れた。

「嘘って、忍者は嘘つかないんだぞ」

その反応にむっとした司くんに、

「あ、いや。そうじゃなくて……」

私は慌てて弁解した。
司くんが嘘をついたと疑ったわけではない。
ただ、私の願いと全く同じだったから驚いてしまったのだ





「で? 先生の願はなんだったんだ?」
「うん、あのね」

期待するように真っ直ぐに見つめる司くんにむけて満面の笑みを浮かべると、
私は彼の耳元へそっと口を寄せた。
内緒話をするように、『司くんの願いが叶いますように』とそっと告げる。
私と同じように驚いた顔を向けた司くんが満面の笑みを浮かべるのは、その十秒後。



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8月ラブの続きを妄想。ありきたりだけどお互いに同じ願いだといいなと